手造り 鬼板師と呼ばれる熟練技術者が伝統的手法で鬼瓦を制作します。三州鬼板師ひとり一人が自分の作品に誇りを持ち、常に自分の技に磨きをかけています。 素材の三河粘土を使い、技術を徹底的に追求し、自分自身の技を最大限に出し、そこから生まれる手造りの鬼瓦はまさに芸術品です。 その製品は国内、海外から高く評価され、国宝、文化財、城郭、公共施設などに広く三州鬼瓦が使われています。徹底的に手造りにこだわり生まれる鬼瓦だからこそ、厄を払い、福を招き、人々の心を和ますのでしょう。 |
鬼瓦の製作に使われる道具たち。左からタタキ、すだし、竹ベラ、カキヤブリ、ヨリヌキ、しないべら、上段左よりバチ、マルガマ。これが全てではなく数種類の道具を使い分ける。 この道具と職人の腕だけで5尺以上(高さ約165cm)もある鬼瓦を作って行く。 |
【1】焼き縮みを計算の立、正確な図面(型紙)を描く。 |
【2】型紙を使って粘土板に図面を罫書き、カマで切り付け表面を作る。 |
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【3】出来た表面に側面を張り付ける。裏面も表面と同じ作業で張り付ける。 |
【4】表面に雲などの模様を付け土して、全体の形を造り上げる。 |
【5】ほどよい堅さになった所でヘラで仕上げをする。 |
【6】布などをかぶせたり取ったり、また手返しして、ゆっくりと乾燥させていきます。 |
【7】約1,130度前後の高温で、1日から2日かけて焼成します。 |
【8】大きな鬼瓦は造り始めてから完成までに、2〜3ケ月以上の日数がかかります。 |